辻 整形外科 大阪市 住吉区 整形外科 リハビリテーション科 ばね指(弾発指)

ばね指(弾発指

ばね指(弾発指)は、手の指の屈曲または伸展が障害され、指を動かす際に「カチッ」という感じや音が生じる状態です。これは、指の屈筋腱が、その周囲の腱鞘(腱を包む袋状の構造)を通過する際に滑りが悪くなることで起こります。

原因
ばね指の主な原因は、指の屈筋腱や腱鞘の炎症によるものです。炎症が生じると腱鞘が腫れ、腱が正常に滑ることが困難になります。長時間の手作業、繰り返しの手の動作、特定の持病(例えばリウマチなど)が原因で起こることがあります。

症状
指の動きが制限される
指を曲げたり伸ばしたりする際に痛みがある
指の関節近くでカチッという音や感じがする
朝起きたときなど、特に指が固まりやすい
治療
ばね指の治療には、保存的治療と手術治療の2種類があります。

保存的治療: 腱鞘の炎症を和らげるために、抗炎症薬の局所塗布や経口摂取、コルチコステロイドの注射、スプリントによる固定などが行われます。
手術治療: 保存的治療で改善が見られない場合、腱鞘を切開して腱の滑りを良くする手術が行われることがあります。
早期に適切な治療を受けることで、ばね指は改善することが一般的です。しかし、症状が長期にわたる場合や重度の場合には、指の機能に永続的な影響が出る可能性もあります。したがって、ばね指の症状が見られた場合には、医療専門家に相談することが重要です。