辻 整形外科 大阪市 住吉区 整形外科 リハビリテーション科 爪甲周囲炎(そうこうしゅういえん)

爪甲周囲炎(そうこうしゅういえん)

爪甲周囲炎(そうこうしゅういえん)は、指や足の爪の周囲の皮膚が炎症を起こす状態です。この炎症は、爪の成長に関わる組織に影響を及ぼし、感染を引き起こすことがあります。一般に、「さめ肌」とも呼ばれることがあります。

原因
爪甲周囲炎は様々な要因によって引き起こされますが、最も一般的な原因は次のとおりです:

バクテリア感染:特に常在菌である黄色ブドウ球菌が原因で起こることが多い。
カンジダ感染:カンジダ(酵母菌の一種)による感染が原因の場合もある。
機械的刺激:爪を噛む、爪の切りすぎ、不適切なマニキュアなど、爪周囲への機械的刺激や外傷が原因で起こることもある。
症状
赤み:感染部位が赤くなる。
腫れ:爪の周囲の皮膚が腫れる。
痛み:触れると痛むことが多い。
膿:重度の場合、膿が出ることがある。
爪の変形:繰り返し感染すると、爪が変形することもある。
治療
爪甲周囲炎の治療方法には、次のようなものがあります:

抗生物質:バクテリア感染が原因の場合、抗生物質が処方されることがあります。
抗真菌薬:カンジダ感染の場合、抗真菌薬が使用されることがあります。
温水浴:感染した部位を温水に浸すことで症状が緩和されることがあります。
外科的治療:重度の場合、膿を排出するために外科的な処置が必要なことがあります。
予防としては、適切な爪の手入れ、手足の清潔を保つこと、爪周りの皮膚への過度の圧迫を避けることが重要です。また、爪を噛むクセがある場合は、それをやめることも予防につながります。